Day 9 仙台→東京(自宅)
仙台の朝、いよいよ雨が本降りとなって路面を濡らしてます。東北地方の天気予報は全域で雨、特に内陸部はどの時間帯も傘マークが揺れてます。仙台市内の観光スポットを訪れたあと山形市に将棋駒の里を訪ねて、ついでに芋煮でも食べてから帰路につこうかと考えてましたが、景色も含めてとても観光の気分になりません。ただ太平洋側沿岸部はかろうじて曇りマークが並んでいたので、よし、仙台市内と山形はスキップして南東に向けて進もうと決めました。まずは弘前の民泊マスターに勧められた「南相馬鹿島SAの牛タン定食」を目指します。2食連続の牛タンでもいいんです。下道をゆっくり走って90分で到着したときはかなりのザーザー降りになってました。レストランの入口で牛タン定食1,400円の食券を買って待つこと15分。厨房内で実際に肉を焼いたり中華鍋を大きく振ってる頼もしいおばちゃんたちの姿が期待を盛り上げてくれます。んで一口食べてみると、「う、うまい!」牛タン6切れは昨晩の有名店と同じ構成ですが、ここのほうがジューシーでご飯が進む感じです。ちなみに牛タン定食はこのレストランでは最高価格で、ちょっと誇らしい気持ちになります。ここを教えてくれた弘前のマスターには感謝しかありません。
Google Mapを見ていると沿岸には多くの「震災遺構」が残されてます。その一つ、「浪江町立請戸小学校」に寄って行くことにしました。SAから車で30分、遠目から津波でWiped outされてフラットになった海岸線沿いにぽつんと立つ建物がそれでした。中に入るとメチャメチャに破壊された教室の一つ一つを順に見ながら、地震発生から生徒先生全員が助かったストーリーボードを読んでいくことになります。妙な演出がないだけに津波の悲惨さや緊迫の脱出劇はストレートに心に響きます。通りかかったトラックの運転手が避難途中の生徒100人を乗せて公民館に走ったという段になると不覚にもこみ上げるものがありました。悲惨な体験を記録として残した先人たちの思いと、それを伝承していく不断の努力なしには全員救助という僥倖はなかったと確信しました。今回の旅で東日本大震災の現実と傷跡を間近にみて、能登の一刻も早い復興を強く願うようになりました。

浪江町を最後に一路東京の自宅に帰ってきました。車のドアを開けた途端に熱風が吹き込んできて、そのまま東北にUターンしようかと思いましたよ全くもう。「みちのくひとり旅」の総括はまた別の機会にするとして、旅程全体として天気に恵まれ、これという事故もなく、極めて順調な旅でした。じっと運転席に座ってる時間がとても長かったせいで、身体のそこここが「凝った」状態です。明日はマッサージにでも行こうかなと。